虚構推理の動画(アニメ1話~最終回)を無料視聴する方法!ネタバレ感想とあらすじ!

一眼一足の義眼義足少女琴子と、妖怪に怖れられる特異な体質の青年九郎による恋愛×伝奇×ミステリー作品の第二話。今回琴子に来た依頼はある山奥で起きた殺人死体遺棄事件に起因するものだった。 心配されていたことに驚きつつもすっかり元通りなことと傷ついてもすぐに再生することを実践してみせる九郎。 これは人魚と何らかの妖怪の肉を食べたことによる不死の力らしい。人魚側の不老不死がもう一方の妖怪の力で相殺されて不死のみ発現しているとのこと。片側を断固として明かさないのは何らかのタブーに触れているのだろうか?

あまり触れられたくないのか話を切り上げる九郎。だが琴子の本題は別にあった。夜の山奥に依頼を受けて今夜向かうので同行してほしいことを前回の活躍もあり嬉々として依頼した琴子だったが、豚汁を食べたいから無理と軽くあしらわれてしまう。

納得が行かない様子で依頼主のもとへむかう琴子。その様子を見ていたのか主の大蛇は琴子のいら立ちを気にかけていた。
依頼内容のことも含めかなり細かいところに気が付く性分のようだ。

原因は自分の方にあるので気にしないでくれと伝える琴子。彼氏(と思っている)の九郎が改めて家に押しかけ同行をお願いしても早々に追い払われたのがお気に召さないようだ。
ここで同行は断った九郎君だが、小学生時代の上着を引っ張り出していたり虫よけスプレーやら弁当やらとやたら準備がいい。一緒に行くことはできないが危険が及ばないようにとの配慮が不器用でありながらとても暖かい彼の性格をよく表していた。

彼曰く「何故ここに死体を簡単に見つかるように遺棄したのか? そしてなぜ『上手く見つけてくれるといいのだけれど』と犯人はつぶやいたのか?」が気になってひっかかっているらしい。琴子は事件のあらましを語りながら犯人の動機を探る。

彼ら人ざる者たちに知恵を貸し、おひいさまと敬られる彼女は、こうして彼らが不可解に思ったり納得できなかった物事を解きほぐし、筋の通った形に書き直すのが役割なのだ。ひょっとしたらそれが真実である必要もないのかもしれない。

様々な角度から犯人の動機を推察していく琴子。曰く主の大蛇に遺体を食べさせる為にわざとみつかるようにした。
曰く真犯人を庇い、大蛇を怒らせ雨を降らせるために遺体を遺棄した。など。真実を追求しているというよりは腑に落ちる形を探っているような推察の仕方に見える。

それを木陰から伺う九郎の姿が。断りを入れながらも心配して後を付けてきていたようだ。花のような笑顔を見せる琴子とばつの悪そうな九郎。

互いに心配はするし、危険が及ぶのは避けたいと思っているようだが共にどこか異質な要素があるからか、壁一枚挟んだような付き合い方をしているように見える。やり取りの自然さがかえってその拒絶を際立たせているのも上手い表現に思える。

しかしそんな二人をよそに主の大蛇はこのお話の結末を所望する。ここで今回のお話はお開き。真相への言及は次週へ持ち越しになった。

今回はアクションシーンはなく弁でまわす回だった。むしろこちらが主流なのだろう。難しい言い回しもなく小気味よいセリフのやり取りがとてもテンポよく夢中で話を追ってしまった。これは本当にすごいことで口論や揚げ足取りもない舌戦をしているだけでもない会話のやり取りで、かつ必要な情報はしっかりと提供されていて無駄がない。

タイトルの虚構推理から見るまでは謎解きがメインなのかと思っていたのだが、言葉でのやり取りで話を回していくのと虚構、つまり真実を必ずしも求めていかないスタイルだったのかと驚きを得た。これは妖怪たちにとっては結果はそこまで重要視されていないという価値観の違いもあるのか、主の大蛇も犯人が発した一言にのみ注意を向けていて犯人の動機等にはそこまで気にしていない様子だった。

個人的にエモかったポイントは今話から放送されたOP。現在の本編からイメージできないほど動きが多い印象を与えてくれた。あとEDで締めに九郎が一人取り残されるカットが印象的だったが、OPでは逆に琴子が取り残されるカットが出てきた所。二人の関係性の暗喩なのだろうか? 今後の展開に期待を持たせる構成だった。

今回の謎解きについて
事件の核心は次週に持ち越しされるスタイルだったが、主の大蛇の感じた不可解さを解決するのが目的で真実はまた別というスタイルが新鮮だった。いわゆる探偵というよりはご意見番といった役割が琴子には与えられているのだろうか? 普通の推理モノとは少し違った切り口で謎に挑むストーリーが新鮮だった。

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