アニメ映画『のび太の月面探査記』あらすじと声優!映画ドラえもん39作目!

今回ご紹介するのは、国民的大人気アニメ「ドラえもん」の、39作目となるアニメーション映画作品『ドラえもん のび太の月面探査記』です。

今回の映画は、辻村深月さんが脚本を出がけています。本屋大賞にも輝き、直木賞も受賞されており、実生活でも二児の母である辻村さんですが、幼い頃からドラえもんが大好きだったそう。ますますストーリーが気になりますね!

前年に公開され大ヒットした宝島も、とても魅力的な作品ではありましたが、今回はどのようなストーリーで、ドラえもんたちの大冒険が描かれているのでしょうか?!

公開日:2019年3月1日 上映時間:111分 ジャンル:アニメーション 原作:藤子・F・不二雄 監督:八鍬新之介

脚本:辻村深月

前作の宝島に引き続き、子供から大人まで楽しめるような作品として仕上がっている本作品は、テレビアニメ放送40周年、またテレビ朝日開局60周年を記念して2019年に公開されている特別なアニメーション映画です。

今回は、好奇心旺盛なのび太が月に興味をもち、いつもの仲間たちと一緒に月の裏側まで行き、様々な冒険を繰り広げていく…というのが大まかなストーリーです。

ドラえもんの映画と言えば、家族でも映画館に足を運びやすいよう、毎年子供たちの春休みにあわせて公開されていることでも有名ですが、今回は月が舞台となっているというポイントから、描かれている季節は春ではなく秋という面白さもあります。

39作目ともなると、今までの全ての作品を見てきたファンにとっても、どんな内容・ストーリーになっているのか…映画を見る前からタイトルだけでもとてもわくわくしますよね。今回主な舞台となる月や宇宙などは、子供の頃からどんな世界が広がっているんだろうと、のび太と同じように興味をもった方もきっと多いはず。登場人物にも人間だけでなはなく宇宙人や異世界の動物がいたりと、未知の世界や見たこともない世界観が、更に映画を面白く見られる要素にもなっているのではないでしょうか。

そして今回も、ファンには堪らないような数々のひみつ道具も登場していきます。どのような場面でどんなひみつ道具が飛び出してくるのか…そんなところも、子供から大人まで楽しめる、遊び心満載の作品になっています。

直木賞を受賞され、二児の母でもある辻村美月だからこそ描ける、新たなドラえもんの世界が広がっているような気がします。もともとドラえもんのが大好きだったという彼女ですが、今回が映画脚本は初挑戦とのことで、ドラえもん映画としても、女性の脚本家が手掛けるのはシリーズ初となりました。彼女はドラえもんが好きすぎるあまり、自身の作品「凍りのくじら」には、各章のタイトルになんと数々のひみつ道具の名前が使われているというエピソードもあるほど。監督には八鍬新之介が携わり、豪華なゲスト声優にも注目が集まっていたのが本作品の見どころでもあります。

また、ドラえもんのコミックス、23巻に収録されている「異説クラブメンバーズバッジ」が本作の原案であると言われていますが、本作は前年までの映画に引き続きオリジナル作品としてつくられており、初の3年連続となります。

過去にも何度も、宇宙や月をテーマにした映画作品案はでていたようですが、なかなか舞台としては選ばれないまま時が経ち、苦戦していたそう。本作にて監督を務めた八鍬新之介は、子供はもちろん、大人になっていくとだんだんと忘れてしまいがちな想像力という部分に焦点をあて、想像力がいかに大切で面白いのか、1つのテーマとして想像力の大切さを描いているとのこと。歴代の作品はどれも、非日常的な世界観をテーマにつくられているため、映画を見ているだけでも自然と想像力が掻き立てられるような気がします。今回は宇宙や月が舞台となった本作品を見ながら、みたことないような世界を想像してみたり、ストーリーの展開を想像していくことで、更に楽しめる映画になっているのかもしれません。

ある日のこと。月面探査記に、なにかの影が映りこんだというニュースを目撃したのび太。あの影は一体なんだったのか…と、学校でも大ニュースに。のび太は、あの影は絶対にウサギだ!と言い張りますが、みんなには全く信じてもらえず、笑いものにされてしまうのでした。

いつものようにドラえもんに泣きつくのび太。そんな様子をみかねて、「異説クラブメンバーズバッジ」という謎の道具を取り出します。その道具はなんと、異説を定説にできるという優れもの。この道具を使って、月の裏側にウサギの王国をつくってしまうのです。のび太が言い張る月にウサギがいるという異説を定説にするために…

そしてその頃、のび太たちのクラスには転校生がやってきます。名前はルカ。彼はどこか異様な雰囲気をもっていました。

のび太は一刻でも早く、いつもの仲間にウサギ王国を自慢したくて居ても立っても居られず、ジャイアンやスネ夫・しずかちゃんを誘ってウサギ王国に行くことに。そこでなんと、みんなとはぐれたのび太は深い穴に落ちてしまうのです。途方に暮れるのび太の前にいきなり誰かが現れます。なんとその正体は、少し前に転向してきた不思議な雰囲気をもったあの少年、ルカだったのです…!

見た目は自分たちと同じような人間の姿をしているが、どことなく不思議なルカは、一体なにものなのか…と興味をもつのび太。なんとルカは、エーテルという謎の超能力をもっている、エスパルという種族だったのです。彼はもちろん地球で生まれたのではなく、月から40光年も先にあるカグヤ星という惑星で誕生。エーテルというのも、ゴダール博士夫妻によってつくられた能力だと聞かされます。博士は天才生物学者だということも。

何故ルカは、故郷を離れて月にいるのか…彼の話によると、なんと故郷のカグヤ星では権力の争いが起こっており、エスパルたちの力をつかって戦おうと、軍部が企んでいたのです。ルカだけでなく、姉のルナや弟のアルたちも月に逃げていました。信頼していたゴダール博士夫妻に、軍部に命を狙われないように故郷から逃亡するように言われていたのです。そして彼らは故郷を離れてからというもの、1000年もの長い間、月の裏側で息をひそめて生活をしているのでした。1000年も生きられるということに驚いたのび太でしたが、エスパルという種族に寿命はなく、永遠に生きていけるとのこと。それはつくられた人工知能だからなのでした。

そしてカグヤ星にて、悪の力で支配をしようとしていたディアボロは、自分の計画に必要なエスパルたちを探しており、カグヤ星だけでなく宇宙全体を探すように手下のゴダートたちに指示をしていました。1000年も月の裏側に潜んでいたルカたちでしたが、宇宙全体に捜査が行きわたってしまったことによって、ついに居場所を突き止められてしまいます。捕まった彼らはディアボロに超能力を吸い取られてしまうのです…。

のび太たちはルカたちのピンチに居ても立ってもいられず、宇宙船にのって救出に向かいます。しかし、やっとの思いで辿り着いたカグヤ星の光景に驚きます。なんと、星は荒らされ見るも無残な姿になってしまっていたのです。

ディアボロは自分の力を最大限に大きくするため、エスパルたちを探している最中、地球をみつけます。なんと彼もエスパルと同じような人工知能で、つくられた種族。興味をもった地球に焦点を定め、地球侵略と企てることにしたのです。侵略を止めるため、そしてルカたちを助けるために、のび太たちはディアボロに戦いを挑みます。

そんな中、1つの事実が発覚。なんと、ディアボロが子分として従えていたゴダートが、ルカたちを造った博士の子孫だったのです。それを知ったとき、ルカの弟であるアルが、重要な予言を思い出すのです…

一方月では、ノビットというのび太に似たウサギが、定説バッジを発明していました。そのバッジとは、異説バッジと真逆で、異説が正しくその中に定説を入れるというもの。この発明のおかげでムービットという、異説バッジをつけていないと見ることができなかったウサギたちが現実に現れ、総勢1000匹のムービットがカグヤ星で一緒に戦ってくれたのです。これはまさに、アルが言っていた予言のことでした。

このウサギたちの登場のおかげで勢力が増し、のび太たちは無事にディアボロを倒すことができました。安心したエスパルたちは月に戻ります。そしてここでルカは、「エスパルは伝説上の生き物、ただの人間である」という異説を、異説バッジを使って定説に変えるという決断をします。

ルカたちエスパルは、寿命がない種族。しかしこの異説を唱えることによって、人間と同じく寿命をもって生きるということを決意するのでした。そんなルカたちにのび太は、異説バッジを手渡します。無事に戦いを終え、1つの選択を下した彼らに別れを告げて、地球に戻っていくのでした。

のび太のクラスに転向してきた不思議なオーラをもつ少年。エスパルという種族で、銀色の髪にウサギの耳をもっている。自分の星を救うために、のび太たちと一緒に悪と戦うことを決意する。

●皆川純子

11月22日生まれ。茨城県出身。高校卒業後にスチュワーデスを目指したり、一般企業に就職するなどの経歴をもっているが、芝居を本格的に始めてから声優を目指すようになる。アニメのデビュー作は『それいけ!アンパンマン』のデカルン役である。

テレビアニメシリーズの『テニスの王子様』での越前リョーマ役が有名。声質が低いため少年や青年役も多く、その他にも『.hack//黄昏の腕輪伝説』のシューゴ役、『PandoraHearts』のオズ=ベザリウス役、『LOVELESS』の青柳立夏役なども務めている。

ルカの姉。同じくエスパルという種族で故郷はカグヤ星。仲間たちと一緒に月の裏側に住んでいる。

●広瀬アリス

1994年12月11日生まれ。静岡県出身。声優業以外でも、女優やモデルとして幅広く活躍しており、バラエティ番組やCMなどでも勢力的に活躍中。

声優としては、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』にてホワイト・ウィドウを演じていたり、『パワーレンジャー』ではピンクやキンパリー役も務めている。

エスパルの種族。ルナたちと一緒に暮らしている。可愛い見た目には想像もつかないような特殊能力をもっている。また、ジャイアンのような強力な音波を発声するのも特徴。

●大谷育江

1965年8月18日生まれ。東京都出身。声優や女優としての肩書をもつ。『めぞん一刻』にて声優デビューをしており、第六回声優アワードでは「キッズファミリー賞」を2012年に受賞している。

『ONE PIECE』のトニートニー・チョッパー役や、『ポケットモンスター』のピカチュウ役が代表作。

カグヤ星を支配するためにエスパルたちの能力を手に入れようとする。地球侵略も企て、のび太たちと戦う。

●吉田鋼太郎

1959年1月14日生まれ。東京都出身。俳優や声優、演出家としてテレビやCM、映画などで幅広く活躍している。

アニメ映画の声優としては2019年に、『ルパン三世 THE FIRST』にてランベール役や『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』のオハネフ役などを務めている。

やはりドラえもん映画では、「泣ける!」「感動した!」などの感想がとても多いのも特徴的ですね。

子供だけでなく、家族で見る方も多く、大人からの指示も厚いように思います。

その他にも、皆川純子さんなどのゲスト声優目当てで鑑賞したという感想などもありました!

いかがでしたか?鑑賞した方の中には様々な感想がありますが、泣けると言われているドラえもん映画の中でも、冒険などスリルがあるシーンも多かった本作は、アクションシーンが好きな子供にもとても楽しめたのではないでしょうか。

やはり宇宙や月というのが舞台になっているだけあって、非現実世界に引き込まれるような映画ですので、子供だけではなく日常生活や仕事に疲れた大人が、ちょっと一息つくのにちょうどよい映画でもあるかもしれません。また、宇宙に広がる月や星などの美しい描写も多く、想像力も掻き立てられるようなストーリーになっているため、家族で鑑賞をするときに、いろいろと想像をしながら見るというのも、更に映画が楽しめるポイントになります。

本作は、辻村深月さんが書き下ろした小説も発行されているため、映画鑑賞の前に一度小説を読んでみるのもオススメです!

ドラえもんファンの方も、今までの作品も見たことがないという方も、この記事で興味をもっていただけた方は是非一度、本作を鑑賞してみてくださいね。

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